北の国から届いた小説

今月の文藝春秋に芥川賞受賞作の「しんせかい」の全文と
受賞者の山下澄人さんのインタビュー、
そして芥川賞の選考会の講評が掲載されています。

「しんせかい」はどういう小説かというと、
北海道にできた役者と脚本家のための私塾を舞台にした、
そこの「先生」や塾生たちの物語。

この塾にはモデルがあって、「北の国から」の脚本家倉本聰さんが
北海道に立ち上げた役者と脚本家のための私塾「富良野塾」が
モデルになっています。
実際に作者の山下澄人さんは「富良野塾」の二期生の塾生だったんですね。
つまり、できたばっかの、手探りの塾の塾生。

で、彼のインタビューが結構おもしろい。
iPhoneで小説を書いている。とか
倉本聰さんに舞台を降板させられた。とか。
ボブサップが弱くなった理由。とか。

ぜひ、手にとって読んでいただきたいと思うのですが、
でも、でも。
「純文学はちょっと敷居が高いなあ〜」という方も
いらっしゃいますよね。

そういう方のために、
山下澄人さんに殴られそうでちょっと怖いのですが、
この小説の少し変わった読み方をご紹介。
断っておきますが、あくまで邪道な楽しみ方です。
本当は普通に読んでいただくのが一番です。

でも、純文学は…という方が手にとりやすいように、あえてご紹介。

 

では、簡単な手順
手順1、想像で頭の中にあの「北の国から」のメロディを流す。
手順2、「北の国から」の「黒板純くん」の口調で、小説を読んでみる。

 

すると、あら不思議!
純くんが執筆した小説に読めてくる。

文藝春秋に掲載された「しんせかい」を少しだけ抜粋します。
以下、抜粋

何で。ぼくに彼女ができると何で天の腹が立つ。天とはとくに付き合っているというわけではなく、だいたい付き合うということの意味がぼくはよくわからず、でも腹が立つということはそういうことで、そういうことというのはぼくと天は付き合っていたと天が思っている、思っていたということで、

以上、抜粋。

ね、もう「北の国から」の純くんの心の声にしか聞こえない。

みなさま、ぜひともお買い求めください。

というわけで本日のビギナーズ短歌です。

 

 

 

【今日の歌詠】
“純くん”の口調で今日の婚活をひとりごちたり黙ってみたり

 

 

 

純くんの口調でなにかひとりごとつぶやきたくなるのって、
ぼくだけですかね?
あれ? ぼくだけかな?
ぼくだけか…。

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たわら だいふく

たわら だいふく

ブログ歌人。 職業はコピーライター。 TVCMやグラフィック広告をつくりながら、 「1日1更新」を目標にブログの中で、 日々の些細なできごとを短歌に詠む。 「短歌を詠むということは、世界を肯定していくこと」 という考えのもと、日々コツコツと短歌を詠んでいます。 夢は歌人として歌集を出すこと。 そして、その歌集が100年後も読まれ続けること。 応援よろしくお願いします!