「原作:こどもたち 演出・出演:大人たち」の演劇

「子供の書いた台本をよってたかって大人が演劇にすることはできないだろうか?」と東京芸術劇場芸術監督、野田秀樹さんが思いつき、その案を基にハイバイ主催の劇作家・演出家・俳優の岩井秀人さん、俳優の森山未来さん、シンガーソングライターの前野健太さんがつくりあげたコドモ発射プロジェクト「なむはむだはむ」。この演劇を観てきました。

子どもたちの演劇を観て思ったこと。

大人の書く物語って、線になっている。
つまり、出発点があって、目的地に向かって進んでいく。
だいたい、大人ってそういう歩き方をしてるもんね。
会社に行ったり、買い物に行ったり。目的があって動いてる。

でも、子どもたちの物語は、点。
出発点も目的地もない。
ただ、その場を飛んだり、跳ねたり。
その瞬間におもしろいと思ったことを言う。
確かに子どもって黙ってまっすぐ歩けないですもんね。
水たまりを見つけたら、じゃぶじゃぶその中に入ったり。
段差のあるところをわざと登ってみては、飛び降りてみたり。
なんか、その瞬間を生きている。
ということを子どものつくった話を観て思ったのです。

と、同時におもしろい演劇って、
この大人的な歩き方と、子ども的な動き方が共存しているんだ!
という発見がありました。
出発点から目的地に向かいながら、
その瞬間、瞬間に飛んだり、跳ねたり、
よそ見したり、回り道したり。
遊んでいる。心ゆくまで。

いい物語をつくるには、
大人であると同時に、
子どもであることが必要なんだなと
思った演劇でした。

というわけで今日の歌詠

 

【本日の歌詠】
永久歯 歯茎の底に秘めながらおかわりせがむリンゴジュースの

 

演劇の中で、岩井秀人さんが子どもの顔をレントゲンで撮ると、
頬の中に永久歯がざっと並んでいて、ひどく気持ちが悪いぞ。
というセリフがあるんですね。
そういったレントゲンが本当にあるのかは、知りませんが、
でも、それはなんかすさまじいなあと。
子どもってそんなものを隠し持っているんだなあと、
ちょっと思ったのです。

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たわら だいふく

たわら だいふく

ブログ歌人。 職業はコピーライター。 TVCMやグラフィック広告をつくりながら、 「1日1更新」を目標にブログの中で、 日々の些細なできごとを短歌に詠む。 「短歌を詠むということは、世界を肯定していくこと」 という考えのもと、日々コツコツと短歌を詠んでいます。 夢は歌人として歌集を出すこと。 そして、その歌集が100年後も読まれ続けること。 応援よろしくお願いします!