2017年、一冊しか漫画を読んじゃいけないと言われたらこの本を選ぶ。 (たぶん、いや、間違いなく。絶対に)

暗い話に見えて、実は明るい話をします。
もしかしたら、今日の昼のような
ほどよい明るさの話かもしれません。

実は10年以上、ぼくは腰に痛みを感じないときがありません。
会社に入社する直前、ひどい腰痛になり
(そのときは歩くこともできず、尿を排泄することすらできなくなった)
それ以来、ずっと慢性的な腰痛に悩まされています。

痛みがないときがない。

意識を失う痛みを10とするならば、
10年ちょっと前、いちばんひどかったときが8か9。
今は0.5か1ぐらい。
痛みというか、違和感というか。
そういった「嫌な感じ」がずっと腰にある。
例えるなら、

小さなそれでいてゴツっとした小石が
10年以上ずっと靴の中にある。
どうにか取り出そうとしても取れない。

そんな不快感といった感じでしょうか。

そして、今でもたまにぶり返して、
動けなくなる痛みに陥ることも。

で、最近、次第に知られてきていますが、
現在の医学的知見から慢性的な腰痛は
さまざまな要因によって生じる
「生物・心理・社会的疼痛症候群」
として考えられるようになってきています。

要はいろんな要因が複合的に絡み合って、腰が痛くなってるよ。
ってことですね。体とか、脳とか、心とか、社会的な状況とか。

で、ぼくは肉体的アプローチと、
心理的アプローチの両方から、
自分の腰痛を消すことはできないかと
10年以上に渡って取り組んできました。

心療内科に
「ぼくは10年以上、腰が痛くないときがないのですが、
この腰痛はうつ病の変異したものではないですか?
そういう学術論文はありませんか?
治療法はありませんか?」
と聞きにいったことすらあります。
我ながら涙ぐましいですね。

で、自分の腰痛を治療しようと多種多様なものやことに興味を持ち、
首を突っ込んできました。

そうしてさまざまな身体操作法や治療法、
瞑想、心理学などと出会ってきました。
また、腰痛が悪化しないよう、
自分の心と体に負担をかけない働き方を身につけてきました。
ぼくが続けているロシア武術「システマ」に出会えたのも、
腰痛がきっかけです。

つまり腰痛に導かれて、さまざまなすばらしい出会いがあった。

そう、最大の敵である腰痛は、ぼくの人生の最良の友だった!

という結論になります。

で、どんな出会いがあったのか。
その辺の話はまた別の機会にアップするとして、
そんなぼくがすごい衝撃を受けた本がこの本です。

「うつヌケ」山本圭一著

うつ病になった漫画家の山本圭一さんが
自身のうつ病と向き合い、
どう抜け出していったか、
そして他のうつ病経験者の方々が
どのようにうつ病を抜け出していったかを
漫画にしているものなのです。
すごいです。これ。

ミュージシャンの大槻ケンヂさんの事例も出てきますし、
作家の宮内悠介さんの事例も出てきますし、
あのフランス哲学研究家兼合気道指導者の内田樹先生の事例も出てきます。

他にもたくさんの方々の事例が詳しく出てきます。

みな具体的な苦しみと、
そこをどう抜け出したかを
きちんと描いているのです。
なんども抜け出しながら、
また再発し、そして抜け出していく。

なんかまるでぼくの腰痛そのものみたいだ!
ぼくはそう思ったのです。

山本さんがうつ病を抜け出した方法が
さっそく最初の方のページに載っているのですが、
もしかしたら、これをやることで
腰痛が消えるのでは、
とぼくは少し思っています。
腰痛に対する心理的なアプローチの新しい方法を
一つ掴んだ気がする。

なので、とりあえずやってみます。
名付けて「腰痛ヌケ」。
おもしろいので、
もし変化があったら
またここでご報告します。

うつ病だけでなく、
なにか心身に不調を感じている方、
そして、ストレスの多い現代社会を生きるすべての人にとって
重要な情報が書かれていると思います。
みなさん、ぜひ、読んで見てください。

そんなわけで今日の短歌です。

 

 

【今日の歌詠】
痛くなきゃ気づくことすらなかったさ今ここに僕が生きてることも

 

「存在すること」と「痛いこと」はほぼニアリーイコールな気がするんですよね。
ぼくの場合は、痛みがあって初めてそこに腰があることを自覚した。
そう考えると、心だって、痛みを感じて
初めてその存在に気づけたのではないでしょうか。
自分の存在だって同じではないでしょうか。

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たわら だいふく

たわら だいふく

ブログ歌人。 職業はコピーライター。 TVCMやグラフィック広告をつくりながら、 「1日1更新」を目標にブログの中で、 日々の些細なできごとを短歌に詠む。 「短歌を詠むということは、世界を肯定していくこと」 という考えのもと、日々コツコツと短歌を詠んでいます。 夢は歌人として歌集を出すこと。 そして、その歌集が100年後も読まれ続けること。 応援よろしくお願いします!