あまりにいい短歌を詠めるようにならないので
(なにがいい短歌なのかがまだわかりませんが。
それが問題なのかもしれませんが)、
新しい短歌の本を買いました。
です。
東直子さんはとても素敵な短歌を詠む歌人で、
昔から大好きな方です。
最近は「とりつくしま」という短篇小説集も出されていて、
この小説も非常にオススメです。
「短歌の不思議」には、これまでさまざまな歌人に
詠まれた短歌が取り上げられ、
また東直子さんの丁寧な解説もあり、
短歌ビギナーにはとても勉強になる本です。
で、ただ読んでいるより、
ちょっと楽器を練習する際の「コピー」みたいな
ことをした方が上達するかもしれないと思い、
最近毎日、十首ぐらいを「写経」しています。
「写経」。やってみるとおもしろいですね。
なんだか短歌の、57577の、
リズムが自分の体の中に入ってくる感じがします。
ぼくたちが普段、発したり、書いたりしている言葉って
基本的に、「意味」が最初にきますよね。
でも、本当は言葉ってそれだけではないような気がします。
なんか発してみて気持ちいいとか。
なんか口に出してみたら快感だとか。
そんな言葉もあるような気がするのです。
意味より先に、音がくる。
意味より先に、リズムがくる。
音の振動が気持ちよくて、
赤ん坊の頃はとりあえず音を発してみたのではないでしょうか。
そして、そこに意味を乗っけることを知ったのではないでしょうか。
ちなみに私が赤ん坊の頃、
最初に発した言葉は
「わーわん」(もちろん、正確な音はこうではないでしょうが)
だそうです。
意味は…、おそらく世界のすべてを意味しているのでしょう。
では、そんなわけで本日の短歌です。
【今日の歌詠】
桃色の貝を摘みし蜃気楼君の小指の爪と気づけば
本当に57577のリズムに合わせて
でまかせで言葉を発してみました。
音とリズムの波に乗って詠んだ歌です。
意味はよくわかりませんが、
なんだか怖いですね。
うん、すごく怖い。

たわら だいふく

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